7月             館長からのたより                 雨貝 行麿

北海道クリスチャンセンターは、従来から「札幌」の地域のみならず「北海道」全域のキリスト教社会教育活動のため
に寄与しようとする気概をもっています。
でもなかなか志のようには実践することができませんけれど。

さて今年度の6月には、北海道各地で宣教(伝道)の活動をしてきた教会に新たな人々が赴任してまいりました。
特に日本基督教団の北海教区は65の教会・伝道所が道北、道東、石狩空知、札幌、後志、苫小牧、そして道南と
7地区にそれぞれの活動圏をおいていますが、そのなかで、14の教会・伝道所に赴任した牧師たちの「就任式」が
実施されました。わたしは今回名寄教会、十二使徒教会、北広島教会の、それぞれの「牧師就任式」に出席しました。

 名寄教会では、6月21日(日)午後4時からでした。道東地区ですので地元の道北センターは至近ですが、稚内教
会(片道3時間)、旭川(2時間半)、興部、和寒、士別、美馬牛、そして留萌から車で駆けつけてきました。わたしは
旭川六条教会の西岡昌一郎牧師に案内されて到着しました。みな若手ですね。長距離運転のつかれもみせずに笑
顔で近況を語り合っていました。みな仲がいいですね。どんなにかお互いを思いあいながらのお働きなのでしょうね。
それぞれが何かしら考えて工夫しての活動を、できることを応援する。地域社会の方々もなにがしか、ところによって
は大きな事業を教会に期待してくるようです。若い教会・伝道所の牧師たちは意気軒昂!名寄教会の会堂は市の文
化財になっていますが、そこでの就任式です。就任した佐藤直樹牧師は歴代牧師の写真が掲げられた会堂で司式者
の笠田弘樹教区副議長(琴似中央通教会牧師)に対して気負いなくややユーモアを交えて手堅いお返事をされてい
ました。教会員とその関連での「道北センター」の保育園、学童保育「コロボックル」の関係者が見守っていました。
ほっとしていることでしょう。記念撮影などは伝統のある街なのでしょう、本格的な写真撮影でした。

 懇親会では、道北センター館長R.ウイットマーさんのギターで名寄教会コーラスがオリジナルソングを披露しました。
なかなかのハーモニー!その指揮をしていた方に尋ねますと「初演!」ですとのこと、彼女は札幌・北星学園(クリスチ
ャン・スクール)のご出身。
 その合間に、佐藤牧師のご家族が紹介されました。ご子息は3歳、こころなしか「パパ」のためにたくさんの人たちが
集っていることが自慢げで、楽しそうな笑顔でした。この名寄に地で育ち、いつの日か、説教壇にたつ牧師になるでしょ
うか。

 北の街、名寄は、初夏の日を浴びていました。教会は今年で100年、しかも会堂はJRの駅近く、前は市役所、大通り
に面しています。教会堂を建設した先輩信徒たちは、開拓者として堂々としていたのでしょうね。この教会から、地域社
会にむけてあらたな胎動がはじまります。活気がありました。札幌への帰路は笠田牧師の運転で高速を走りました。

 
クリスチャンセンターには、夏の北海道を訪れる方々が宿泊される季節がきます。

夏の陽を浴びましょう。ごきげんよう!