9月         館長からのたより          雨貝 行麿
 

 9月になると札幌は急速に秋の深まりを感じます。いかがおすごしですか。

さてイタリアでの話、260円で購入した宝くじが200億円に当たった、という
途方もない話が紹介されました。
260円ということですから、たぶん1ユーロ
・コインではなく、ちょっと奮発して
2ユーロを出して購入したのでしょう。
その「ちょっと」が今回途方もないことになったのでしょう。この話でセン
ターはすこし盛り上がりました。日本ハムファイターズが勝利したほどでは
ありません(わたしはこの「ファイターズ」(挑むものたち)という呼称を
気に入っています)。

 板谷良彦主事がこの宝くじに当たったのは自分だという夢を見たというの
です。夢で、このお金をご自分が当てたということになったのですね。夢の
続きを耳をそばたてて聞いたのは言うまでもありません。すると、早速「北
海道クリスチャンセンター」を建て替えるというのです。きっと部屋の内装
のことまで夢の中でおおきく広がったことでしょう。つかのまではあっても
楽しいひと時でしたね。夢の続きを、朝まで見ることができたら、センター
12階建て(?)、外装のタイル、ホールの内装、床のデザイン、そして、
たぶんチャペルのパイプオルガンまでのイメージができていたことでしょう。

 ところで、現実のセンターの建物は1984年に新装新築しました。献堂式を
しています。幸い耐震は大丈夫でした。しかしコンクリートの建築物は
30
をこえると急にメンテナンスの経費が膨らみます。

さまざまな活動を展開するためにはすでに手狭です。すでに何箇所か、手
を入れています。

板谷主事自身が、主事就任後1階駐車場の整備、そして宿泊室各室の改装
など手がけています。しかも自らです。この仕事ぶりに呼応するかのように、
スタッフたちは誠心誠意ですし、客観的にも、たとえば過日の消防からの指
摘はノウ・クレームでした。センターの建物には、いくつかのテナント(営

業や事務室)が入っているので自前でのそれぞれの用途がありますし、セン
ター直轄ではないわけですが、「突然の査察」で
OKでした。

 さて、スタッフによって日常の建物保全には十二分になされていても、神
さまからの祝福をうけても、絶対的な経年老朽化はさけられません。このこ
とを主事が、すこしずつ、確実に実感しはじめているのでしょう。夢は昔か
ら、神さまからの予告だといいますからね。そしてまた人の心には夢がある
が、神さまの御心は必ず実現する、とも言います。

 さてこの話とは別です。秋のセンターが主催する企画『キリスト教を知ろ
う、学ぼう、そして希望しよう』再開です。どうぞお出かけください。

当日受付、資料代一回
500


9
14日(月)18:30〜20:00当センター2階ホール

  鈴江英一氏『北海道におけるキリスト教史を検討する』


9
28日(月)18:30〜20:00同上

  谷暎子氏『戦後日本の児童文化−GHQの児童出版物検閲を通して』


10
19日(月)18:30〜20:00同上

  酒井玲子氏『幼児教育のかなめはなにか−保育問題研究に取り組んできて』