2005年12月の言葉 

だまっておれずに

皆様、寒さが加わる中、お元気でおすごしでしょうか。

今年は敗戦60周年という節目にあたり、戦争と平和の問題について多くの人々が関心を持ち、多くの人々が行動しました。単に60年というだけではなく、「のどもと過ぎれば熱さ忘れる」如く、戦争の悲惨さが忘れ去られ、戦争を肯定し、武力行使を辞さない風潮が強まっていることに危機感をもつ人々がだまっておれずに行動したと言うべきでしょう。 

広島原爆ツアーから………戦争を心の底から嫌悪しよう

 クリスチャンセンターでは、今年も平和写真展、平和を考える集いなどを実施し、11月には広島と岩国に原爆と基地について学ぶツアーを行いました。

 ツアーには11人が参加。東広島、広島、岩国の3教会を訪ね、被爆者の方々の体験談を聞き、瀬戸内海を埋め立てて基地を拡張している現場を見ることができました。

 「目の前で、一瞬、少年少女たちが炎をあげて燃えはじめた」「『先生さようなら』と手を振った女子学生たちがみな即死し、送られた先生が生きのびた」など、被爆の悲惨さは強烈なものでした。戦争は決してくり返してはならない、戦争に決して加担し、参加してはならない、と参加者はひしひしと感じたことでした。

 今年も残るところ3週間足らず。皆様、健康を支えられてよいクリスマスと新年を迎えられますように祈ります。

在主。