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Logos 今月の言葉

いま、待降節、イエスさまのお誕生をお待ちする季節、アドヴェントとも言います。主イエスさまの、2011年目の到来をまっています。ヨーロッパがキリスト教をうけいれて、だいぶたって、キリスト教が、人々の日常の生活になじみはじめたころ、12月25日をイエスさまのお誕生日に決めました。クリスマスです。するとまもなく、たくさんの言伝えがこの冬の日にむけて、まとまり、言伝えとなりだしました。
 北ヨーロッパでは、とくに16世紀ルターの働きにまつわって、クリスマスにもみの木を飾りにしました。森の民にふさわしい行事ですね。もみの木は、冬の日にも、ふりしきる雪にまけないで、みどりを絶やさず、すっくと立っている。信仰の姿勢ともいうべきことでしょう。ことし、当センター入口には、このツリーがかざられました。
 南ヨーロッパでは、すでに13世紀以来、「プレゼビオ」とよばれるクリスマスの飾りがなされています。それはアシジのフランチェスコがはじめた、と言い伝えられています。イエスさまのお誕生の場面を人形たちによって表現した飾りです。中央に飼い葉おけに生まれたばかりの嬰児(みどりご)のイエスさま、かれを見守り、かがみこむマリアさまとヨセフ、かれらを取り囲むようにして雄牛とロバたち、かれらは救い主であるイエスさまを知っていた。そして天上には天使と聖霊がかたどられたかたちが配置されるのです。イエスさまお誕生の瞬間をかたちどった形象です。
 ことしの当センターの玄関ホールには、このプレゼビオが飾り付けられました。 イエスさまは誕生しますよ、小さな生命こそ人びとの希望です、というメッセージです。この8月には「北の大地ですごす夏休み‐みどりの風にふかれてみようよ」と福島の子どもたちを招きました。12月から1月、今度は「冬休み」に福島の子どもたちにセンターを開放します。札幌の冬、キリッとした寒さとパウダースノーの手触りです。北海道大学の広いキャンパスはかれらの遊園地です。子どもたちは「あそびの天才たち」、きっとその才能をおおいに発揮するでしょう。たくさんのヴォランティアが協力してくれます。実は、最近ではこのヴォランティアたちさえも冬に汗をかくことがなくなっているのです。
 子どもたちとヴォランテイアたちにも南北ヨーロッパでのクリスマスの飾りを提供してよろこんでいただきます。クリスマスは12月25日におわっている?それは商店街でのことです。クリスマスの季節は、12月25日から1月6日(公現日、プロテスタントはこう呼びます。イエスさまが救い主だということが明らかになったということです。)までですから。福島の子どもたちが、センターで、イエスさまの子ども時代と共に過ごします。この冬、汗をかきましょう。当センターでは12月23日(祝)が恒例の「雪おろし」です。それは芦別(札幌から車で3時間半)の「芦別祈りの家」でのクリスマス会です。屋根から滑り降りて(落ちる人もいます)雪おろしをしてから、礼拝堂でキャンドルでの礼拝です。みなが、こころをかよわせる時です。どなたでも歓迎です。さて、ことしはセンター創立の60周年をむかえました。礼拝説教は後宮敬爾(ヨシュヤ)牧師でした。師は1990年代から2000年にかけての当センター運営委員長として、おおくの方々は気付かず、しかし深刻な状況に陥っていた当センターをいわば立て直し、今日の方向をつけてくださったのです。その説教で、出席者ひとり一人は、あらためてセンターを支援するのは「わたし」だときづかされました。たくさんの方々が感謝・懇親会に残り、立ち去りがたい思いをしました。わすれがたい時を共に過ごしました。                                  雨貝 行麿



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