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Logos 今月の言葉


 6月8日に野田総理は大飯原発再稼働を再稼働すべきと判断したとの記者会見をしました。国民の7割が再稼働に反対しているなかで、私は、単純に『なぜ、どうして』と感じました。それは、福島の事故の原因解明が、まだ行われていないからです。原発の安全神話が崩壊した今、最低限、しっかりと事故究明と、対応策なくして、原発の稼働はあり得ないと思うからです。国会原発事故調査委員会は6月末に最終報告を向けて、作業の途中です。公開で行われた、聞き取りでは、海江田大臣や枝野大臣、菅前総理の発言でも、3.11直後に政府対応のまずさも明らかになっています。また、保安院が、津波から回避するための、30項目も計画がされているだけで、3年後に完成するというものもあります。何が安全といえるのでしょうか?すべては電力不足という言葉のために、しかたないというところなのでしょうか?しかし、それも過去最高である2010年度の暑さがあった場合という前提で試算された東電の資料です。今年がどのくらいの暑さになるのかは、長期予想を検証することなく15%足りない足りないというのは、原発稼働ありきであるのは明らかです。いま、どこの原発でもいから稼働させないと、本当に日本の原発はどこも再起動できないという、原子力村の最大の抵抗です。

 私は、震災から1か月後に、被災地で物資を運ぶボランティアをしましたが、その時に不思議な光景を目にしました。それは釜石市で、町の中心では、すべては電気は消え、信号は警察による手信号でした。そこからほんの数キロ離れた町はずれで、パチンコ店のネオンがコウコウとついていました。あの風景は忘れることができません。

 本当に電力が足りないのであれば、広告の電燈をつけないとか、路上の自動販売機を止めるだけでも、随分と節電対策になると思います。わたしも本州に住んでいたことがあるので、夏の暑さの大変さは体験したことがあります。しかし、もし、万が一もう一度福島第一原発の様な事故が起こってしまえば、日本は本当に終わってしまうという危機感を持っています。原発の再稼働には強く反対したいと思います。

                           主事 板谷良彦

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