Logos 今月の言葉

2013年12月

　今年も、残り日数を数えるほどになりました。師走の中、皆さん忙しくお過ごしのことと思います。教会の暦では、いまはクリスマスまでの期間、待降節（アドベント）というイエスの誕生を祝うクリスマスを待つ準備期間です。毎週各教会では4週間前から、ろうそくに　　灯される本数が1本ずつ増えていき、クリスマスには4本のろうそくに火がともされます｡
　イエスの誕生を暗闇の中光る明かりをイメージしたものです。漆黒の暗闇の中に灯される小さな光は、とても明るく感じます。イエスの誕生の時代も世が荒廃し、政治が腐敗した時代であったといわれていました。その様な中、私たちの救世主として生まれたのがイエスなのです。
　先週、国会で特定秘密保護法案が可決し成立してしました。ここ数年ではないくらい多くの国民が、この新しく作られようとしている法案に反対の声が挙げていましたが、多くの国民の声は聞かれる事はありませんでした。暗澹たる気持ちになってしまいます。


ナチ党が共産主義を攻撃したとき、彼は多少不安だったが、
共産主義者でなかったから何もしなかった。
　ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。彼は前よりも不安だったが、
社会主義者ではなかったから何もしなかった
 　ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。彼はずっと不安だったが、まだ何もしなかった
　 ナチ党はついに教会を攻撃した。彼は牧師だったから行動した―しかし、それは遅すぎた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　— 『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』

ミルトン・マイヤーは1955年の著書『彼らは自由だと思っていたドイツ人の教授から聞いた話としてナチスドイツ時代に迫害されたドイツの牧師マルティン・ニーメラーの行動について記したものです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウィキペディアより引用

　法案成立し、ニーメラーのこの言葉を思い出しました。

　12月22日（日）が今年は各個教会でのクリスマス礼拝になります。
　12月24日（火）の夕方にイブ礼拝を持っている教会もたくさんあります。
　普段教会から離れている方も、クリスマスは共にイエスの誕生を祝いましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　主事　板谷良彦

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