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Logos 今月の言葉


2016年 12月 館長からのメッセージ
  

 

「和寒」に行ってきました。旭川から北へ1時間ほどのまちです。人口4千人ほどです。古くから開拓されています。駅前をでるとそこはもう雪景色で、そこにあちこちに農協の大きな倉庫が建っています。
 和寒伝道所の2016年のクリスマス礼拝です。12時半に札幌駅を特急で出発、旭川で乗り換えなしで到着は247分でした。駅をでて左に向かうと新しく電柱に張り付けられた教会の案内にしたがって線路をわたりますと右手に、すぐに伝道所がわかりました。すでに庭にでて作業しておられる方がおられました。アイス・キャンドルをつくってクリスマスに集う方々を歓迎する作業でした。
 温かな会堂のなかには、すでに代務をされておられる西岡昌一郎牧師ご夫妻が礼拝の準備を楽しそうにされていて、信徒の方がてつだっておられました。
 わたしはここを守っておられた南雲さんご夫妻のことしか存じませんでした。しかしお隣におすまいで、いまでは毎朝雪の積もりぐわいを見ては、雪かきをしてくださる方をご紹介されました。信徒の方々がごちそうをもちよりつどってきました。そのうち入り口が賑やかになり、旭川六条教会の方々、旭川豊岡教会はん牧師ご家族、名寄教会稲益さん、藤吉主事、ウイットマーご夫妻、渡辺夫人などでした。
 以前、西岡先生から、ここ道北地区の諸教会は、会堂相互には距離がありますが信徒同志は親しいのです、あちらの教会の信徒が風邪を引いたのどお互いの交流がとてもあります、とうかがっていましたが、実際入り口で賑やかなのは笑顔で挨拶近況をかたりあって、一つの教会員のようでした。使徒信条には「公同」の教会といいますが、信徒の方々は、たまたま、たとえば今は旭川六条教会の会員ですが和寒伝道所でもいい、ということでしょう。地区の方々相互にお知り合いです。長年のこの地区の信仰を共にする方々です。
 そのうち、会堂の暖気が天井をぬけたのでしょう、屋根の雪がドーとすべりおちました。これで週末の雪下ろしは必要がなくなりましたが、軒下の雪かきはしなければなりません、とアッピールがありました。
 さて西岡先生の司式でクリスマス礼拝です。説教壇にたちますと会堂はいっぱいで、視線がむけられています。主だった方々の座席はだいたい決まっているようです。ご自分の定位置がおありのようです。
 わたしは若いときに与えられた信仰がすばらしいことでありましたが最近になって一層すばらしいことになっている、ということを中心にお話ししました。
 終わると、一番後ろに座っておられたウィットマー先生が前の席をかき分けてきて、わたしの肩をたたきました。
 わたしの若いとき、北星大学でかれは同僚でした。J3で来日して、英会話の講師をされていましたので、そのころを思い出されたのでしょう。
 礼拝後は手慣れた婦人会の方々の準備で直ちに愛餐会です。持ち寄られたいろいろなおいしいものがテーブルいっぱいに並べられました。
 わたしは南雲さんの酪農の現状についてのお話を伺うことができました。国の方針は、ご自分たちのねがいを必ずしも支援しないが、毎日毎日を大切にしている、とのことでした。
 帰路は、旭川の西岡先生ご夫妻に旭川まで送られて、旭川から特急で札幌につきました。
 クリスマス・プレゼントを頂き、また、心温まるときを与えられました。

 
                                     雨貝行麿

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