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Logos 今月の言葉

☆ 2018年6月

さっぽろ教会音楽祭の実施がせまってきました。623日(土)です。
キリスト教活動と音楽とは切り離すことができません。古い時代から、世界的な広がりにおいても豊かな文化的かかわりがあります。ユダヤ教の歴史の中で、詩篇は本来歌でした。それはユダヤ教の中でとても大きな役割を果たしていましたし、今もそうです。歴史の断絶があって、詩篇をどのようにして歌うかはわからなくなりましたが決して失われることがないばかりか優れた信仰の証言が集約されているものとして、ますます大切にされてきました。その後イエスさまの活動がなされましたがイエスさまが詩篇をどのような声で歌ったかしりたいですね。その弟子たちペテロはどうでしたか。パウロはテノールでしたでしょうか。
さて
、さっぽろ教会音楽祭は今年22回目です。参加グループは18団体。ほとんどレギュラーです。いくつか特質されるべき団体に関して感じたままをお話しします。

1.     今年残念なことがあります。札幌聖ミカエル教会の子どもたちが、ご自身の運動会と重なり参加できないのです。わたしは子どもたちの足音とエネルギッシュな歌声、身振りも含めて大好きです。イエスさまの気持ちがわかります。

2.     うれしいことは北星学園大学スミス・ミッションセンタークワイアが11名もの学生たちの参加があることです。最近の大学は、講義回数が足らないと夏休み前に補講をいたします。そのために学外活動ができないことです。しかし今年は幸い?補講と重ならない学生たちがでてきました。音楽の後継者たちですね。指導する方々のご協力ですね。感謝。
3.     3年ほど前まではカトリックの方々のグループとの縁が切れていました。わたしはキリスト教の音楽祭であるのに、グレゴリオ聖歌がないということはいささか不足感を抱いていました。ところが、この数年はグレゴリオ聖歌を研鑽して歌う方々が参加するようになりました。

4.     また札幌のカトリック教会の方が市内のカトリックの方々に呼びかけて新たな、この音楽祭に参加することを目標にしてグループを設立しました。30名を超えています。まさしくカトリック!いつでも、このどこでも、だれでもの参加です。これらはカトリック教会の最近の動向に呼応していると見ます。ヴァチカン公会議以来半世紀経過しますと改革の一定の方向がでてきたのでしょう。典礼改革は確実に歩みだしていると感じさせます。グレゴリオ聖歌の保存とか、また高田三郎氏の日本語の聖歌など研鑽の成果を披露されています。グローバルな展望としていまカトリックが自由に、そして大胆に変革をはじめている、という強い印象を持ちます。

5.     バプテストは、従来から指導者に恵まれて合唱が盛んです。札幌バプテスト教会は信徒のみならず地域の方々が参加しての合唱団が音楽祭には積極的に参加されます。他の機会にも独自のコンサートをされています。牧師の方も常日頃音楽礼拝に積極的です。

6.     聖公会の方々も、その主日礼拝において聖歌を大切にしておられます。聖歌隊も組織して育成しています。聖歌集も改訂されましたから、司祭の方々も熱心です。この音楽祭には司祭の方々が合唱に参加されていますし、首座主教の方さえ参加されます。前回などにはバプテスト教会会堂での音楽祭に、日本聖公会首座主教の方が礼拝堂においででした。英国ではおよそ見られない光景です。まさしく超教派です。教会史上真にユニークといえるのではないでしょうか。 雨貝行麿