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Logos 今月の言葉

201810

9月北海道では珍しい地震がありました。深夜3時過ぎのことでしたから、急激な揺れで起き上がりました。すぐに震源はどこか、テレヴィを付けました。被災地が少しわかりました。すでにその時は、震源地近くに地すべりがおこり、そこに生活している方々が不明とのことでし た。
ただちにセンターに電話、しかし通じません。そしてまもなく停電です。この停電は、北海道全域にわたっていることが判明しました。固定電話が使えません。電池を探して、ラジオを付けました。被災地が特定しましたが、札幌では当地と近郊の状況がわかりません。
東日本大震災の際も、当地の人々はテレヴィが利用できないので、周辺の現況が不明でしたが、今回は札幌に住んでいて、その現地ではテレヴィが停電で使えませんから、判然としないのです。ラジオはほとんど同じことを繰り返しているだけ、詳細がわかりません。

いま、情報化社会といいますが、実際のところ必要不可欠な情報を得るということは依然としてとして困難であることを教えてくれました。 

センターを拠点として、北海教区幹事室からのメールが始まり、支援活動が始動し始めました。札幌YWCAも活動が始まりました。今回特徴的なことは「支援」は現地の必要性、ニーズに対応しようとしたことです。この判断は、東日本大震災のときにはとりあえず何でも手あたり次第車に積みました。しかし、必ずしも適切な支援ではないことに後半気づいたのです。地域、現場からのニーズを聞こうということにしました。そしてその情報はメールで関係者、関心を持つものに配信して、物資を調達することにしました。 現地に有志が入りました。そして炊き出しをし始めました。幸い、現地には教会が息づいていました。ホーリネスの牧師さんがおられて、しかもその方は地域の方がたにとても信頼されておられました。
テレヴィで全国へ被災状況が伝えられましたので全国からの義援金が日本基督教団を通して届けられました。
しかし現地への速やかな支援、つまりは日常生活を回復するということは時間の面でも制約があります。あらたに家はすぐには建たないのですし、流通も回復には時間をかかります。

できることは、励ますこと、孤立していないこと、東日本の時、「絆」という言葉が力を持ちました。出かけて笑顔で声をかけ、そこでともに祈ることなのでしょう。人ができることはそんなに大きなことではありませんが、むしろ小さなことが大事なのかもしれません。雨貝行麿