8月の言葉

「心痛むニュース」

 7月の言葉で暑い夏になるように、と書きました。7月末近くなって少し暑さがやってきましたが、その前に九州、長野などの豪雨被害のニュースが伝えられ、亡くなられた方々もおられます。

 春からの日照不足と低温のため、北海道の一部の地方では作物を放棄した所もあると聞きます。

 被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

 

「もはや戦うことを学ばない」

 7月の初め、お隣の国がミサイルを何発も射ちあげました。レバノンでは新しい戦争がおこり、子どもたちや市民の多くが亡くなっています。国連停戦監視要員が4人、空爆で亡くなりました。

 ニューヨークの国連本部前庭に、旧約聖書の1節が台座に刻みこまれた銅像があるそうです。「……彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国にむかって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。」(イザヤ書2章4節)。

 私たちの国が憲法9条を制定したのは奇しくも、このイザヤ預言を実現させようとしたことでした。「戦争の騒ぎやうわさ、方々に起こる飢饉や地震」(マタイによる福音書24章6〜7節)が絶えない中で、どのように平和をつくる努力をするべきか。

 この8月も平和への努力をあきらめずにつみ重ねてゆく覚悟を新しく求められていると思います。

 

 どなた様にも主の祝福が豊かにありますように。

館長 中山洋一