センター主事室より

6月になりました。
今月のキーワードは「値上げです。」最近、急激にこの文字をニュースで見ることが多くなりました。
ガソリンの値上げ、トイレットペーパー、ティッシュの値上げ、マヨネーズの値上げ、コーヒーの値上
げ、オレンジジュースの値上げ、原油高の影響から来ているものらしいのですが。普段、わたしに
とってもあまり食べる機会のないカニまでも値上げされるそうです。
  そして最大の値上げは、この6/1から住民税の定率減税が廃止され、結果、個人住民税も大
幅に値上げされる事になります。さらに10月には厚生年金保険料の掛け率もアップし、支払う金
額が増額となります。個人の負担がどんどん増えています。世の中では過去最長であった「いざな
ぎ景気」をこえる好景気であるといわれていますが、実感を持っている人達はほとんどいないのが
現実です。
そんな中、企業は優遇され、負担減や、税金の減税が考えられ、労働者には、日用品や税金の負
担が大きくなり、ワーキングプアが増えています。今回の一連の増税は小泉首相時代に決議された
ものですが、「美しい国」を謳う安倍首相も当然の事ながらこの決議を踏襲しています。そんな中、
払ったはずの年金が不明になり、それを処理する法案が責任を追及されないまま、あいまいのまま、
審議すらあまりせず、強引な国会運営により通過しました。
  国は個人がいて成立しているのです。それは「国民主権」として憲法でも明文化されています。
国があって個人があるわけではありません。個人の幸せがあり国家があるということが「美しい国 
日本」なのではないのでしょうか?

 余談ですが、どっかの会議でも、「教団があって教会がある」なんて発言を聞いた気がします。
 教会があって、教団が成り立つのはずであるの・・・・。

権力をもつと思い違いをしてしまうのでしょうか?個人や個を大切にする事は理想郷なのでしょうか?
強いものだけがいつも勝ち続ける、格差社会。おかしいと思うけど・・・・

しかし、値上げはまいったな〜

                                        板谷良彦