今月の言葉

6月になりましたが、北海道はなかなか暖かい日がやってきません。

今年はやはり冷夏なのでしょうか?田植えの時期も例年に比べ遅かったようです。

 

5月中旬に沖縄に行ってきました。5/16に5年ぶりに行われた沖縄の宜野湾市にある

普天間基地包囲活動「人間の鎖」に参加するためです。普天間基地周囲13キロを人間が

手をつないで基地を囲むという抗議行動です。当日は、大雨でしたが、およそ17000人の

人が参加し、無事手がつながったとの報道がされていました。(手をつないでいる私たちには

つながっているのか良くわかりませんでした)それにあわせ、前日は辺野古のテント村と

高江のテント村にも顔を出してきました。辺野古はご存知のとおり普天間基地移設先とされ

それに反対する座り込みのテント村です。高江は移設に連動されていると思われますが、ヘリ

パッドの建設が村を囲むように計画され、それに反対する抗議のテント村です。

どちらも、とても環境がすばらしく、そしていわゆる過疎にある地帯です。そこに基地や施設を

作ることに対して、なんともいえない怒りがその現場に行くと起こりました。

5月末に、鳩山政権は普天間基地の移設先として辺野古沿岸を明言しました。8ヶ月の迷走の末

下した結論は、自民党政権とほぼ変わることのない案でした。報道された沖縄では、多くの県民が

「怒」とかいたカードを掲げていました。

私たちの国は「国民主権」です。にもかかわらず、日米同盟が国の最大の国策とばかり、沖縄の

民意は無視され、生活することが脅かされ、「基本的人権」も犯されそうとされています。

沖縄の痛みの軽減といわれ、基地や訓練が分散されながら、その実体沖縄の痛みは減らず、訓練や

基地がどんどん全国に増やされている現実を私たちはもう少し目を向ける必要があるのではない

でしょうか?普天間基地の移転報道にごまかされることなく、私たちの今考えることは、今まで

60年続いてきた、自民党の行ってきた日米同盟のあり方を継続するのではなく、新しい日米の

21世紀の手のつなぎ方ではないでしょうか?

                                   主事 板谷良彦