今月の言葉
5月になりました。北海道にもやっと桜の便りが届きはじめました。
GWみなさんはいかがお過ごしでしたか?私は今年は仕事があり、2日間の休みは風邪で寝込み
さびしいGWでした。
4月の中旬に被災地に行ってきました。私は盛岡の教区センターから130キロ離れた大船渡教会へ物
資を運ぶボランティアをさせていただきました。4日間滞在し、およそ1600キロ走破しました。
途中、釜石、陸前高田、気仙沼なども見に行ってきましたが、テレビでは同じ風景を見ているはずなの
ですが、、自分がその場所に立つと言葉を失います。大船渡や陸前高田は津波のため、ほとんどの建物
が崩壊し、がれきの山か、もしくはがれきすらないなにもない空間になっていました。私たちはお昼近
くに町の中心部に訪れたのですが、住民とはほとんど会えません。人がいません。所々数台の重機がが
れきを取り除いているだけでした。震災後1ヶ月たっても、この状態ですので、復興にはこれから、ま
だまだ長い時間かかります。わたしたちのできる息の長い協力をしていこうと思っています。
5月 7日に、私たちクリスチャンセンターの元館長のロバート・バーカー先生が逝去しました。
バーカー先生は1952年から宣教師として来日し、1954年から2000年まで46年間館長として働かれ
ました。その間、自閉傾向の子どもの支援の取り組み、家庭福祉相談室は1966年センターのプログラ
ムとして始まり、現在も継続され行っていますが、札幌市の福祉事業の先鞭的な役割をはたしました。
また、聖歌隊の指揮者としても長く携われ、教会音楽を非常に愛しておられました。毎年のクリスマス
には職員にりんご味のチョコレートを配ってくださり、あのチョコを食べると私たちはクリスマスが来
たと思うほど忘れられない味でした。非常に穏やかで怒った姿も見たことはありませんでした。いつも
穏やかで、ニコニコしていた顔が思い出されます。心から哀悼いたします。ご家族の上に神様の慰めが
ありますように。
主事 板谷良彦